ススキノにぎわいの立役者・久松鐵男
2019年 07月 06日
東京以北最大の歓楽街・札幌ススキノの戦後の隆盛を牽引した人物として知られる久松鐵男。
興味本位に訪れた特異な地下飲食店街・すすきのゼロ番地で、このゼロ番地を作った人こそが久松鐵男氏であることを知りました。
今は当たり前となった各階に多くの飲食店を分割賃貸する雑居ビルや飲んで気軽に宿泊できるビジネスホテルのはしりを考案し、今日のススキノの礎を築いた人物。
その生い立ちや人となりをまとめた書が、久松鐵男・ススキノつれづれ語り。
首都圏の図書館にはありませんが、札幌中央図書館には所蔵されていることがわかり、出張の合間に閲覧してきました。
その中で印象にのこった言葉をメモします。
素材はまとめると反応熱をおこす。
リーダーシップは、他人がこの人ならと認めてくれて、はじめて発揮できる。
人生の年輪を感じさせない書きものや話に、なにほどの説得力があるか。
人生を四季になぞらえると、青春、朱夏、白秋、墨冬。ススキノは朱夏と語った後に急逝されたとのこと。
読後感をメモします。
ススキノばかりででなく、にぎわう街には、花開くまでを先導し牽引した人あり。
そして、その人となりや生き方もまた街の風情にあらわれる。
役所や建築家・コンサルタントにはできない何かがあってこそ、人の息遣いを感じる街となる。
by salaryman_report
| 2019-07-06 13:25
| 札幌見聞録
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