いつものアイツと別れる時
2015年 09月 24日
何時も当たり前に其処にある見慣れた景色が変わりそうな時、人は一抹の寂しさを感じ、ノスタルジックな気持ちになります。
横浜スタジアムの前、横浜市庁舎前交差点にあるその建物は、おそらく、横浜球場がゲーリック球場であった頃から其処にあったのかもしれません。
交差点に面した角に丸みを描く優しさを感じる外観、細かく多くの窓が配された特異なデザイン。
周囲が高層化する中で、角地にある3階建てのビルが一人魅せる存在感。
ネットに覆われているところから、もしかすると、そろそろ退任の時期が来たのか。
ビルの名もしれず、誰が設計し、何時竣工したのか、謎を残したまま、誰に見送られることもなく、ひっそりと姿を消すのでしょうか。
マッカーサーが遺した言葉、
『老兵は死なず、ただ消え去るのも』
が頭をよぎります。
★ 追記
このビルは、神奈川県警察本部尾上町分庁舎 であることがわかりました。
ユニークな外観に似合わないお固い役目を担っています。
表だって入口らしきものが見当たらないのも、その役割ゆえなのでしょうか。
by salaryman_report
| 2015-09-24 21:50
| ビルヂング風物詩
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